家計簿の項目は、見直したい支出が分かる数から始めれば十分です。最初から細かく分けるより、同じ支出を毎回同じ項目に入れるほうが月ごとの比較に役立ちます。食費や住居費などの使い道と、固定費・変動費という見方を分けて考えましょう。
まずは少ない項目で始める
例えば、住まい、食費、日用品、交通、楽しみ、特別費の六つにまとめてみます。これは分類例なので、車を使わない人や子どものいる家庭では変えてかまいません。項目の名前を決めたら、何を入れるかも短くメモしておきます。
外食が気になるなら、食費を食料品と外食に分けます。分けても振り返らない項目は、まとめたままでよいでしょう。ENEOS Powerの記事でも、初めは4〜6項目程度に絞る考え方が紹介されています。
一度試してから調整できるよう、家計簿テンプレートに支出を書き出してみてください。記録に迷ったものを残しておくと、必要な項目が見えてきます。
家計調査の項目一覧を参考にする
総務省統計局の2025年1月改定の分類では、消費支出を次の十項目に分けています。自分の家計簿を必ずこの形に合わせる必要はありませんが、抜けを探すときの参考になります。
| 項目 | 身近な例 |
|---|---|
| 食料 | 食材、飲料、外食 |
| 住居 | 家賃、住まいの修繕 |
| 光熱・水道 | 電気、ガス、水道 |
| 家具・家事用品 | 家具、家電、家庭用品 |
| 被服及び履物 | 衣服、靴 |
| 保健医療 | 診療、医薬品 |
| 交通・通信 | 交通費、通信費 |
| 教育 | 授業料、教材 |
| 教養娯楽 | 趣味、娯楽のサービス |
| その他の消費支出 | 理美容、交際費など |
注意したいのは、口座から出るお金がすべて消費支出になるわけではないことです。家計調査では税金や社会保険料は非消費支出、貯金や住宅ローン返済などは実支出以外の支払に分類されます。家計簿で住宅ローンを住まいの欄に置く場合も、統計と比較するときは違いを意識しましょう。
固定費と変動費は別の見方
固定費は、家賃や定額サービスなど、継続して発生する支出を把握するための区分です。変動費は食材や外食のように、利用量や行動によって変わる支出をまとめます。これは使い道による分類とは異なります。
例えば通信費には毎月の基本料金と、使い方で増える料金が入ることがあります。水道光熱費も毎月払う一方、季節や使用量で金額が変わります。「毎月あるから一定額」と決めつけず、予算を考えるときは変動を残しておきましょう。
家賃は固定費として先に確保し、食費には調整できる余地があるかを見る、といった使い方ができます。月の予算を計算する際は、今月まだ引き落とされていない支払いも書き出してください。
迷いやすい支出の入れ方を決める
サブスクは通信費にまとめても、動画なら娯楽費にしてもかまいません。見直したいのが契約全体ならサブスクとしてまとめ、趣味に使う総額を見たいなら娯楽に入れるなど、目的から決めます。
車の保険は保険料か自動車費かで迷いやすい支出です。どちらを選んでも、翌月に別の項目へ入れなければ比較できます。日用品と食材を一緒に買った場合も、内訳を分けるか、主な購入品の項目にまとめるかを決めておくと記録が止まりません。
財布から口座へ戻したお金や、貯金用口座への移動を買い物と同じように足すと、使った額が分かりにくくなります。自分の集計では支出と資金移動を区別し、同じ買い物を購入日とカード引落日の両方で数えないようにします。
特別費を月の予算から落とさない
帰省、贈り物、家電の買い替え、年払いの契約などは、毎月なくても家計から出るお金です。普段の支出だけで予算を埋める前に、今後予定しているものを書き出しましょう。
例えば年に一度の支払いに備えて毎月取り分ける場合、取り分けた額と実際に払った額は別に見ます。積立と支払いを両方とも同じ月の消費として足すと、二重に数えてしまいます。
ひと月試したら、その他の欄に何が多いかを見直します。同じ支出が続いているなら独立した項目にし、一度だけの出費なら特別費に残す方法があります。項目を増やすのは、振り返りに役立つと分かってからで十分です。
Papirerのカテゴリで記録する
Papirerでは音声、テキスト、レシートの写真から金額・日付・カテゴリを読み取ります。食料品、外食、交通、住居、サブスクリプションなどのカテゴリがあり、今月と普段の支出を比較できます。公共料金・サービスという分類もあり、家計調査の十項目とは一致しません。
無料で月30件まで新しい記録を追加でき、Proでは件数制限がなく、AIによるウィークリーレポートが付きます。銀行連携や明細の自動取得はなく、Android版もありません。iPhoneで記録を続けたい場合は、App StoreでPapirerを確認できます。読み取られたカテゴリが意図に合うか、記録時に確認しましょう。
よくある質問
家計簿の項目はいくつ必要ですか?
家庭によって異なります。まずは少ない項目で始め、見直したい支出だけを分けると続けやすくなります。
水道光熱費は固定費ですか?
毎月発生する支出として固定費に入れる方法があります。ただし金額は変わるため、予算では季節差や使用量も考慮しましょう。
貯金は支出に入れますか?
買い物などの消費と分けて管理すると分かりやすくなります。家計調査でも貯金は消費支出とは別の分類です。