家計簿アプリの危険性と安全性の確認方法

家計簿アプリが扱う情報、銀行連携の仕組み、2026年の公表事例を整理。連携なしで使う方法も紹介します。

最終更新日 2026年9月30日

家計簿アプリの安全性は、無料か有料かだけでは判断できません。銀行と連携する方法、保存する情報、運営会社の説明を分けて確認しましょう。連携せずに手入力で使う選択肢もあります。

銀行連携では何を渡すのか

銀行の残高や明細を取得する機能と、送金する機能は別です。ただし、閲覧だけでも家計の情報を扱います。連携画面で求められる情報と、取得後の保存方法を確認してください。

Zaimは、API連携では金融機関のIDやパスワードを保存せず、ほかの連携方式では照会用の認証情報を預かると説明しています。振込用の暗証番号などは預からないとしています。マネーフォワード MEは、閲覧用のログイン情報を暗号化し、別サーバーで管理すると説明しています。これらは各社の公表内容です。

同じアプリでも、接続する金融機関によって方式が異なる場合があります。「銀行連携あり」という表示だけで、保存される情報まで同じだと考えないことが大切です。

金融庁の登録で確認できること

日本では、2018年6月から電子決済等代行業の登録制度が設けられています。金融庁の2026年7月31日付の一覧には、株式会社マネーフォワードが関東財務局長第3号、Zaimを運営する株式会社くふうカンパニーが第7号として掲載されています。

登録は事業者と業務を確認する手掛かりです。個々のアプリで事故が起きないことや、すべての情報が端末内だけに保存されることを意味するものではありません。登録名とサービスの運営会社を照らし合わせ、プライバシーポリシーも確認しましょう。

2026年に公表された二つの事例

マネーフォワードは2026年5月1日、GitHubへの不正アクセスにより認証情報が流出し、リポジトリがコピーされたと公表しました。法人カード利用者370人の氏名とカード番号の下4桁も対象と説明しています。MEの銀行連携は一時停止され、5月12日から順次再開、6月5日に全面再開したと案内されました。

同社は、流出対象に本番データベースや銀行ログイン情報は含まれないと説明しています。6月23日の最終報告では、顧客の氏名・メールアドレスなども流出した可能性があるとし、二次被害は確認されていないとしています。最初の発表だけでなく、後日の更新も併せて読む必要があります。

Zaimについては、くふうカンパニーが2026年9月22日に発表しました。外部サービスの不具合により、9月18日20時9分から19日1時42分の間に14人のニックネーム、メールアドレス、旧パスワード情報が書き換わったとしています。同社は情報漏えい、不正ログイン、家計簿記録や金融機関連携情報の変更はなかったと説明しています。

原因も対象も異なる事例です。利用中のサービスの案内で、自分が対象か、必要な対応があるかを確認してください。

無料の範囲と連携なしの使い方

マネーフォワード MEとZaimには手入力の機能もあります。銀行連携を使うかどうかと、有料プランを選ぶかどうかは、別々に決められます。MEの無料プランの連携上限は、2022年12月7日から4件です。

2026年9月時点で、MEのスタンダードコースはWeb申込で月額540円・年額5,940円、アプリ経由で月額590円・年額6,490円。ZaimプレミアムはWebで月額440円・年額4,378円、アプリで月額480円・年額4,800円です。支払う前に、申込経路と必要な機能を確認しましょう。

手入力中心なら、MoneyNoteやおカネレコも候補です。MoneyNoteはアカウント登録や銀行連携が不要で、端末内にデータを保存すると案内しています。おカネレコも登録や銀行連携なしで使え、オフライン入力に対応すると説明しています。保存方法はアプリごとに確認してください。

始める前に決めておくこと

確認する項目を絞ると、比較しやすくなります。

  • 自動取得したい口座はあるか。現金だけ手入力にするか。
  • 求められる認証情報と、連携解除の方法は何か。
  • 家計のデータはどこに保存され、何に使われるか。
  • 端末変更や退会の際に、記録をどう残すか。

まずは家計簿テンプレートで支出を書き出す方法もあります。必要なのが毎日の明細なのか、月の予算の把握なのかを決めてから、アプリの機能を選びましょう。

Papirerで銀行と連携せずに記録する

PapirerはiPhone用の家計簿アプリです。音声、テキスト、レシートの写真から金額・日付・カテゴリを読み取り、今月の支出を普段と比べ、これからの固定費も踏まえて確認できます。

無料で月30件まで新しい記録を追加できます。Proは件数制限がなく、AIによるウィークリーレポートが付きます。銀行の認証情報を求めず、明細を自動取得しません。Android版もありません。記録はアカウントと同期し、内容を理解するためにAIで処理されるため、端末内だけで完結するアプリではありません。App StoreでPapirerを見る前に、この使い方が合うか確認してください。

よくある質問

家計簿アプリは無料だと危険ですか?

料金だけでは判断できません。取得する情報、保存先、運営会社の説明を確認しましょう。

銀行連携なしでも使えますか?

手入力で使えるアプリがあります。MEやZaimにも手入力機能があり、連携を使わない選択ができます。

連携しなければオフラインですか?

必ずしもそうではありません。銀行連携をしなくても、アカウントとの同期や外部での処理を行うアプリがあります。

出典

  1. 金融庁:電子決済等代行業・登録業者一覧。
  2. Zaim:セキュリティ・プレミアム。
  3. マネーフォワード ME:セキュリティ・料金。
  4. マネーフォワード:2026年5月1日の発表・6月23日の最終報告・連携再開の案内。
  5. くふうカンパニー:2026年9月22日の発表。
  6. ME:無料連携数の変更・手入力・ZaimのApp Store掲載情報。
  7. MoneyNote・おカネレコのApp Store掲載情報。

毎日の記録で、月の見通しを。

Papirerで日々の支出を記録し、定期支払いを設定して、目標を追いかけましょう。

App Storeからダウンロード 月30件まで記録でき、機能はすべて込み。